賃貸物件を探すとき、建物の構造は暮らしやすさや快適性に直結する重要な要素といえるでしょう。
中でも鉄筋コンクリート造(RC造)は、耐久性や遮音性が高く、多くの方に選ばれている構造です。
ただし、家賃が高めだったり冷暖房効率に課題があるなど、知っておきたい注意点も存在します。
この記事では、RC造賃貸の特徴やメリット・デメリット、どんな人に向いているかを詳しくご紹介いたします。
▼ 物件情報が見たい方はこちらをクリック ▼
呉市の居住用賃貸物件一覧へ進む
鉄筋コンクリート造とは
賃貸物件を検討するとき、鉄筋コンクリート造(RC造)は、堅牢さと長寿命を兼ね備えた代表的な構造として知られています。
柱や梁に鉄筋を組み、型枠にコンクリートを流し込むことで一体となった骨組みをつくるため、地震や風圧などの外力に対して粘り強く抵抗できます。
また、都市部の中高層マンションを中心に幅広く採用されている点も特徴です。
1920年代にこの工法が本格導入されて以降、日本でも改良が重ねられ、今では超高層ビルにまで応用される成熟した技術となりました。
以下では、鉄筋コンクリート造の構造や耐用年数などについて詳しく解説していきます。
RC造とはどのような構造か
RC造では、引張力に強い鉄筋と圧縮力に強いコンクリートを組み合わせ、それぞれの弱点を補完し合います。
形式は、主にラーメン構造と壁式構造の二つで、前者は柱と梁で荷重を分担するため間取りの自由度が高く、後者は壁全体が耐力要素となることで高い剛性を確保します。
また、用途や階数に応じ、両方式を併用してバランスを取る設計も一般的です。
さらに、最近では制震ダンパーを取り入れて揺れを吸収するハイブリッド構法も増えており、さらなる安全性が追求されています。
くわえて、設計段階で使用するコンクリート強度や鉄筋量が細かく定められているため、同じRC造でも品質に幅がある点は押さえておきたいところです。
なお、現場では打設時の温度管理や養生が厳格におこなわれるため、施工品質が直接性能に影響します。
鉄筋とコンクリートが生み出す強度
両素材が一体化すると、曲げやせん断に対して粘り強い性能を示し、建物全体で力を受け止めます。
また、コンクリートが鉄筋をアルカリ性で包むため錆びにくいことも長寿命化に寄与しますが、ひび割れから水が浸入すると中性化が進み、鉄筋腐食の原因となるので定期点検が欠かせません。
さらに、コンクリート自体が不燃材のため、火災時でも急激な崩壊を起こしにくい点が安全性を高めています。
なお、地震後に外壁や梁にクラックが生じた場合は、早期に補修しないと耐力が低下する恐れがあるため、管理組合の対応スピードも重要です。
鉄筋コンクリート造の法定耐用年数
住宅用途のRC造は税法上47年、事務所など非住宅で50年と定められていますが、これは減価償却の基準年数にすぎません。
適切な防水や補修、耐震補強をおこなえば、築50年以上でも現役で利用される例は多数あります。
また、外壁や屋上防水は12〜15年に一度の周期で大規模修繕をおこなうのが一般的で、こうした計画が確実に実施されている物件は資産価値も維持しやすいといえます。
さらに、購入や入居前には、過去の大規模修繕履歴や次回の改修計画を確認することで、住み心地と資産価値を把握できます。
なお、金融機関によっては、融資期間を耐用年数よりも長く設定できる場合もあり、適切な管理がおこなわれている物件ほど、住宅ローンの選択肢が広がる点も見逃せません。
▼ 物件情報が見たい方はこちらをクリック ▼
呉市の居住用賃貸物件一覧へ進む
鉄筋コンクリート造の賃貸物件のメリット・デメリット
鉄筋コンクリート造の賃貸物件はさまざまなメリット・デメリットがあります。
以下で詳しくみていきましょう。
優れた耐震性で安心できる住まい
鉄筋とコンクリートが役割を分担する構造は、大地震で発生する複雑な力にも一体となって耐えます。
1981年以降の新耐震基準に則って建てられた物件は、震度6強程度の揺れでも倒壊しないことを前提に設計されています。
また、耐火性能も高いため、災害に対する安全意識が強い方には心強い選択肢です。
さらに、震災後も躯体が残りやすいので、修繕により早期に居住を再開できるケースが多い点も利点といえます。
高い遮音性で静かな生活を実現
高密度のコンクリートは音の振動を伝えにくいので、隣室や上下階の生活音、あるいは幹線道路の騒音を大幅に低減します。
そのため、在宅ワーカーや楽器を演奏する入居者からは、集中しやすい・気兼ねなく趣味を楽しめるとの声が多く聞かれます。
さらに、外気温の変化を受けにくいことから日中の室温が安定し、夏場に内部が高温になりにくいというメリットもあります。
ただし、床スラブ厚や戸境壁の厚さによって実際の遮音性能は変わるため、図面で厚さを確認したり管理会社に仕様を尋ねると確実です。
とくに、二重床二重天井工法が採用されている場合は、床衝撃音がさらに低減されるためチェックポイントとなります。
家賃や暖房効率などのデメリットも
施工コストが高いため、賃料は木造や軽量鉄骨よりも高めに設定される傾向があります。
また、コンクリートが熱を蓄える性質を持つため、冷暖房を短時間だけ稼働させても効率が上がりにくく、冬は窓際で結露が発生しやすい点も注意が必要です。
そのため、こまめな換気と除湿、断熱カーテンのほか、断熱リフォーム済みの物件を選ぶことで光熱費の負担を抑えられます。
室内の相対湿度が60%を超えるとカビやダニが繁殖しやすくなるため、湿度計を設置して環境を数値で管理することも効果的です。
くわえて、結露の放置はクロスの剥がれや窓枠の腐食を招くため、早めの清掃と小まめな送風が肝心です。
なお、建物重量が大きく地盤への負担が高いため、軟弱地盤地域では支持杭の長さや配筋状況も重要なチェックポイントになります。
▼ 物件情報が見たい方はこちらをクリック ▼
呉市の居住用賃貸物件一覧へ進む
鉄筋コンクリート造の賃貸物件がおすすめの人
以下で鉄筋コンクリート造の賃貸物件がおすすめな人をご紹介していきます。
生活音を気にする人に最適
遮音性の高さは、夜勤で昼間に睡眠を取りたい方や小さな子どもがいる家庭にとって大きなメリットです。
また、在宅勤務や受験勉強など静かな環境で集中したい場合にも、周囲の音を気にせず作業できます。
さらに、ホームシアターや電子ピアノなど、音を伴う趣味を思い切り楽しみたい方にも向いています。
くわえて、室内で飼育するペットの鳴き声が近隣に伝わりにくい点も安心材料です。
災害時に備えたい人におすすめ
耐震・耐火性能が高い構造は、地震や火災リスクの高いエリアに住む方に安心をもたらします。
また、非常用持ち出しや家具の固定など個別の備えと合わせることで、より安全な暮らしが実現できます。
さらに、法人契約で社員の安全を優先したい場合にも、RC造の物件は選択肢に入りやすいでしょう。
なお、停電時にエレベーターが停止しても、躯体が損傷を受けにくいことで、建物全体の復旧が早い点も評価されています。
暖房効率を重視する人は要検討
RC造は熱容量が大きく、室温が安定するまで時間がかかるため、朝晩だけエアコンを付けたい暮らし方には向かない場合があります。
また、内見の際は南向きかどうか、二重サッシや断熱材の施工状況、24時間換気システムの有無を確認し、年間の光熱費を試算することが大切です。
くわえて、日射取得を高めるLowE複層ガラスなどの省エネ設備が導入されているかもチェックすると失敗が少なくなります。
さらに、省エネ性能が高い設備が導入されている場合、初期賃料は上がっても、長期的には光熱費で元を取れる可能性があります。
そのため、一日中エアコンを稼働させて室温を一定に保ちたいライフスタイルなら、RC造特有の温度安定性がむしろメリットとなるでしょう。
▼ 物件情報が見たい方はこちらをクリック ▼
呉市の居住用賃貸物件一覧へ進む
まとめ
鉄筋コンクリート造の賃貸物件は、高い遮音性や耐震性に優れており、安心で快適な住環境を求める方に適しています。
ただし、家賃がやや高めで冷暖房の効率が下がる場合もあるため、設備面のチェックが欠かせません。
構造ごとの特性を理解し、自身のライフスタイルや重視する条件に合った住まい選びを心がけましょう。
▼ 物件情報が見たい方はこちらをクリック ▼
呉市の居住用賃貸物件一覧へ進む

朝日住宅
広島県呉市中心にその他周辺エリアで、お客様に寄り添った不動産の提案を行っております。
不動産は「住まい」だけでなく、そこに暮らす人々の未来や想いに深く関わるものだと考えています。
■強み
・昭和38年創業以来、呉市 / 東広島市を中心に確かな実績
・住まい選びから資産運用まで幅広いニーズに対応
・初めての方でも安心して相談できる丁寧なサポート体制
■事業
・賃貸(アパート / マンション / 事業用 / 駐車場)の提案
・売買(戸建て / マンション / 事業用 / 土地 / 投資用)の提案
・相続や贈与のコンサルティング